初めてのリードコンペ
10月3日に滋賀県大津市にある比良げんき村にて開催されたリードコンペ「琵琶湖カップ」に出場してきました。まだまだリードの経験が浅く、練習不足が否めない内容となりましたが出場したことで得るものもありました。今回は初めてのリードコンペ経て感じたことを綴っていきたいと思います。
支点確保=最適なポジショニング作る難しさ
スポーツクライミング競技の中で最も古い歴史を持つのがリード種目です。高さ12m以上の壁で、最長60手程度のコースをどこまで登ることが出来るかを競う種目です。選手はロープの繋がったハーネスを装着し、途中の確保支点にロープをかけることで安全を確保しながら登り、最後の支点にロープをかけると完登と見なされます(JMSCA引用)。
リード初心者の自分にとって“ロープをかけながら登る”つまりクリップをスムーズに行うことが大きな課題となりました。これが想像以上に難しく、クリップする度に必要以上に力んでしまいパンプしてはヨレて落ちるを繰り返していました。クリップする時は必然的に片手が離れた状態になりますが、両手で身体を支えるのと片手で支えるのとはでは腕への負荷が全く変わってきます。手数の少ないボルダリングのように強度が高く複雑な動きが連続することは多くはないですが(グレードによる)、短いルートでも30手以上は大抵あります。持久力が問われるリードクライミングにおいて重要なポイントはいかに効率的な動作を起こせるかどうかというところ。オブザベーションの時点でクリップポイントをしっかりと見極め、最適なポジショニングで最小限の力でムーブを起こすことが鍵になってきます。ほとんどボルダリングしかしていなかった自分にとってここが最も難しく、圧倒的に不足している要素だと感じました。
今いる環境で出来る事を実行する
リードクライミングの難点はパートナーがいないと練習が出来ないところもあります。平日休みの自分にとって中々予定が合う人を見つけるのが難しく十分に練習することが出来ていませんでした。それでも今いる環境で出来る事をしていくしかありません。前回出場した選考会から継続している長物課題での登り込みの量を増やし持久力トレーニングに時間を費やしました。さらに自宅にヌンチャクとロープを設置し、いつでもクリップの練習が出来る環境を作成。今では毎朝歯磨きしながらクリップの練習に励んでいます。長物課題をやるメリットについては以前記事にしていますのでそちらを読んでいただけたら幸いです。
適切なクリップポイントの見極めが今後の大きな課題
迎えた当日。比良げんき村の人口壁は屋外にあります。天気は雲ひとつ無い快晴。気温も30度近くありとても10月とは思えないほど暑い一日となりました。予選はフラッシング・トップロープ方式で2ルート、決勝はオンサイト・リード方式で1ルートを登ります。参加人数も少なく全員が決勝に行けることが予め決まっていたため、過度に緊張することもなく落ち着いて登りに集中することができました。予選を終え休憩を挟み決勝ルートのオブザベーションタイムに入ります。ここでは6分間の時間が設けられ事前にルートを見ることができます。今回のルートは中間部に大きく飛び出すランジパートがあり、下から見上げるとかなりの距離があるように見え足がすくみました。
迎えた競技本番。自分の前に4名がトライしましたがアイソレーションエリア(待機場所)にいる時の会場の雰囲気からして、まだ誰もランジパートを突破出来ていないことは明白でした。競技を開始するとランジパートのことで頭がいっぱいになっていた僕は序盤のブルークロス(それ以前のクリップが義務づけられている)をアンクリップしてしまいジャッジに指摘を受けてしまいます。本来であればここで競技終了となりますが小規模な大会ということもあり、そのまま競技続行させてもらえましたがルールをしっかり把握出来ていなかったことは大きな反省点となりました。
そして迎えた問題のランジパート。想像していたよりもずっと引き手が良くまだ余力があったため、躊躇せず飛び出すことができ止めることに成功しました。そこで十分にレストし高度を上げていくも中々思うようにムーブが起こせずにトップには届かずに競技を終えました。
競技を終えて内容を振り返ってみると、クリップ単体の動作は明らかに練習の成果があったと感じています。問題はクリップポイントの見極めでした。どのタイミングでクリップをするのか、適切なクリップポイントの見極め、そこがまだまだ経験が足りていないところだと感じました。それでも大会に向けて取り組んだ長物課題での登り込みや毎日のクリップ練習は決して無駄では無かったと感じています。また今回の大会に出場したことで出来た繋がりのお陰で、少しずつ練習出来る機会も増えてきました。来年の国体選考会を目指して今後のトレーニングに励みたいと思います。


