クライマーにとって岩とは
クライミングやボルダリングで岩は特別な存在です。もちろん楽しむためのゲレンデであり遊び場です。それ以上に、人類として自然に挑戦できる手段であり、人生に喜びを与えてくれる崇高なものでもあると考える人がほとんどです。常に挑むものとして可能性を探る日々を過ごしています。岩のことを知るのは、登るためにとても重要で、クライマー同士の情報交換や交流にも深さを与えてくれます。触ってみるとそれぞれ違いがあり、反面、登り方にそれぞれ特徴や癖があるため、攻略することも楽しいと考えるようになります。そう感じることがクライマーらしくなる第一歩と言えます。とにかく岩の話が楽しくなるので不思議です。
岩のでき方は 火成岩 堆積岩 変成岩 の3種類
岩はそのでき方で 火成岩 堆積岩 変成岩 の3種に分類されます。学術的に境界は不明瞭らしいですが、クライマー的には、傾斜 形状 フリクション 痛さ 癖 などのほうが重要ですので、情報交換できるくらい広く浅く覚えておけば十分かと思います。マグマから火成岩、積もった堆積岩、熱や圧から変成岩、の程度ですね。でき方も分類も岩質も末尾に「岩」がつくため混乱しやすいですが、このでき方の3分類は感覚的な情報を得やすいので覚えておきましょう。
火成岩 大小粒子が程よいフリクション
地下で岩石が溶融した状態とされるマグマ(岩漿)が、地表へと上昇する間に冷却され、固結して形成される。マグマが地表や地表近くで急激に冷やされて固化して形成される火成岩は火山岩と呼ばれ、マグマが地表や水中に噴出し流出した熔岩が固化したものもその一つといえる。火山岩に対して、地下深くでマグマがゆっくりと冷え固まって形成される火成岩は深成岩と呼ばれる。火山岩は急速に冷やされるため、結晶が十分に発達せず、石基と呼ばれる細粒の結晶やガラスから成る部分と、斑晶と呼ばれるやや大きな結晶から成ること(斑状組織)が多い。一方、深成岩は長い時間をかけて冷やされていくため、結晶が充分に成長し、大きさの似通った粗粒の結晶が集まった組織をなしている(等粒状組織)。必ずしも火山起源の岩石すべてが火山岩に属するわけではないし、深成岩に属する岩石すべてが地下深部で形成されるわけでもないため、記載岩石学の実際的には、両者は火成岩の組織の違いによって分類されるのが普通である。火山岩と深成岩の中間的な条件で冷やされて形成される火成岩を半深成岩として分ける場合もあるが、現在ではあまり使われない。
- 火山岩
- 深成岩
- 安山岩
- 花崗岩
- 花崗閃緑岩
- 軽石
- かんらん岩
- 玄武岩
- 閃緑岩
- デイサイト
- ドレライト
- 斑岩
- 斑れい岩
- ペグマタイト
- 熔岩
- 流紋岩
堆積岩 指皮にやさしくエッジが弱点
既成の岩石が風化・侵食を受けてできた砕屑物が水や風や氷河により運搬され、水底や陸上に堆積したものが続成作用により固結して形成される。砕屑物の堆積により形成された砕屑性堆積岩(砕屑岩)、生物の遺骸の堆積により形成された生物的堆積岩(生物岩)、水中に溶解していた化学物質の沈殿や析出により形成された化学的堆積岩(化学岩)の3種がある。砕屑岩は固結したものの種類によって、礫が固結した礫岩、砂が固結した砂岩、泥が固結した泥岩などに分けられる。火山砕屑物(火山灰など)が固結したものは凝灰岩と呼ばれる。
- 砕屑岩
- 生物岩
- 化学岩
- 岩塩
- 凝灰岩
- 苦灰岩
- 珪藻土
- 頁岩
- 砂岩
- 蒸発岩
- 石炭
- 石灰岩
- 石膏
- チャート
- 泥岩
- 粘板岩
- 礫岩
変成岩 割と珍しい形状を楽しめる
既に形成された岩石(原岩)が最初にできたときとは異なる条件(高温・高圧など)下で、変成作用を受けて鉱物組成や組織(内部構造)が変化して形成される。火山の火道などでマグマに接触し変化した接触変成岩、マグマからやや離れたところで変化したり、プレートテクトニクスによってプレートが潜り込む地点付近で圧力によって変化した広域変成岩、断層運動などで変化した動力変成岩などが存在する。この他に、かんらん岩が熱水により変質作用を受けて出来た蛇紋岩もある。
- 接触変成岩
- 広域変成岩
- 動力変成岩
- エクロジャイト
- 角閃岩
- 結晶質石灰岩
- 結晶片岩
- 蛇紋岩
- 千枚岩
- 片麻岩
- ホルンフェルス
- マイロナイト
- ミグマタイト


