2015.10.06 Tuesday
2泊3日の小川山合宿! タッキー編
こんにちは。スタッフのタッキーです。
今回は9月28日〜9月30日の3日間で小川山に岩合宿に行ってきた記事を書きます。
僕にとっては3回めの岩場にして、3日間登り倒しという濃密な内容でした。
完登できた課題、敗退した課題、得たこと、課題になったこと様々あるので、全てとはいきませんが今回の記事で少し書いていけたらと思います。
今回小川山岩合宿に参加したメンバーは以下のとおりです。
グッぼる:3人(オーナー、村口さん、滝野)
常連さん:5人
計8人
出発の1週間前に「ミウラー」を購入し少しずつならし始めました。2日くらい前からはワクワクが止まらなくなり、もう心も身体も準備OKデス!
あとは前回の恵那の時のように、前日の夜にバイクでコケるという惨劇を繰り返さぬよう細心の注意を払って運転するのみです。
- Day 1
到着は14時過ぎでした。ここから各々登りに行く準備を始めます。
すごい場所ですね...
【狸岩・素晴らしい4級】
最初ということで、まずはメンバー全員でアップがてらに4級にトライです。
なんと真っ直ぐな名前でしょうか。潔さすら感じます。
まぁ、「サクッと完登して次の課題にいこうかな」という気持ちで未だに新品感の抜けないミウラーを履いてトライ。
スタート直後に落ちる。
あれ…難しくないですか…?
なんか上部のスローパーもかなり悪いし…
というわけで苦戦を強いられることになったのは言わずもがな。6回目くらいのトライでようやく完登できました。
すごく嬉しい!!この時点でかなり満足感に満ち溢れていました。
下はガバなんですが、上部が結構シビアでした
【灯台もと暗し岩・包帯少女 4級】
次なるトライがすぐ近くの岩にある包帯少女4級。
課題名がなんともアヤシイ響きですね。初手のガバが取れればほぼゴール確定なんですが、思い切って出られるかが問われる課題な気がします。
スタートに少し苦戦しつつも3トライくらいでなんとか完登しました。
この時点でかなり空気も冷たくなり気温の低下を感じてきました。暗くなる前に明日取り組む「エイハブ船長 1級」の下見に行くことに。課題名がなんともアヤシイ響きですね。初手のガバが取れればほぼゴール確定なんですが、思い切って出られるかが問われる課題な気がします。
スタートに少し苦戦しつつも3トライくらいでなんとか完登しました。
到着から少しするといよいよ暗くなってきて、ヘッドライトとランタン抜きでは視界も悪かったです。
この状態でエイハブ船長のトライはとても怖く、怪我をするのも嫌なので戦略的撤退。
死ぬほど寒い夜とともに1日目を終えました。
人類の叡智を結集して火をおこす
- Day 2
岩との対峙に備えダイナミックストレッチによって身体を温めほぐすクライマーたち。
静謐なひとときの中に彼らの息遣いのみが響く
【クジラ岩・エイハブ船長 1級】
やって来ました。今回の合宿の目標「エイハブ船長完登」を達成するときが...
「まだ2級も完登してないくせに何言ってんだよ!」とか言わないでください。
分かってます!志を高く持ちたいだけなんです!
昨日の夜に少し触ってみましたが、やはり左手のカチが持てずそこで何度も落ちる。
一度だけ次の1手が出せたものの、耐え切れずに落下。
写真でみるとあまり高くなさそうだけど実際に登ってみるとめちゃくちゃ高く感じる。
この高さで悪いホールド持って落下するイメージが頭から離れず、指も心もクタクタに...
他の課題も触ってみたかったためエイハブ船長はいったんお休み。
【クジラ岩・穴社員 3級】
気分を変えて同じクジラ岩でエイハブ船長の隣にある穴社員3級にトライ。
ポケットばかりの指に優しくない課題です。そしてやはり怖い。
頑張って指の第一関節の皮膚を切り裂きながら無事に完登!
今回パートナーである常連M園さんの応援に感謝です。
血まみれです
【忘却岩・忘れん坊 2級】
今度は石楠花遊歩道エリアへ移動してきました。
川の近くで結構涼しいです。トポを見て目をつけた課題が「忘れん坊2級」
手数が少なくて真っ直ぐ上に登っていけそうだったので、とりあえずトライしてみました。
上部のカチが悪すぎてリップに手を出すのに苦戦すること20〜30分。
これは今の僕にはスタティックには取れないとの判断を下し、ダイナミックに手を出すと止まった!
コツを掴みなんとか勢いに任せて完登!
川の近くで結構涼しいです。トポを見て目をつけた課題が「忘れん坊2級」
手数が少なくて真っ直ぐ上に登っていけそうだったので、とりあえずトライしてみました。
上部のカチが悪すぎてリップに手を出すのに苦戦すること20〜30分。
これは今の僕にはスタティックには取れないとの判断を下し、ダイナミックに手を出すと止まった!
コツを掴みなんとか勢いに任せて完登!
初の2級完登でした
その後は河原の涼しい空気に身をゆだね、しばしの休息。
屈強な漢たちに訪れた束の間の休息
小川山2日目はエイハブ船長こそダメだったものの3級1本と2級1本という結果でなかなかに満足でした。
- Day 3
クライマーの朝は早い。
犬岩 YMルーフ3級にて、早朝の山に響く漢の呻き。
ヒールをかけながら進み、最後に身体を返して上がる課題。パートナーのM園氏は一撃で完登。
なんとか続きたいところですが、最後の身体を返す部分がイマイチできない。
しかし、差し迫る朝ごはんの時間までには登りたい。足位置を微妙にズラすなど考える事10分…コレ!という体勢が決まり無事に身体を返すことができました。
おもしろい課題でした
【魚岩・変人 1級】今回の合宿で最も印象深かった課題がこちら「変人 1級」
最後に登った課題が変人ってところがいいですね。…いいですよね?
スタートが両手ポケット、ヒールフックという体勢からスタートするのに面食らいました。
スタートから2手くらいが悪くて、あとはガバです。最後に恐怖のスラブを越えたらゴールという達成感を味わうことのできる課題でした。本当にスラブは死ぬかと思いました。
僕もM園氏もなんとか完登し、仮仮1級クライマーの称号を手に入れました。
変人クライマー 変人前にて
完登できたのはこの課題が最後でした。
あとは石楠花遊歩道エリアをぶらぶらしながらクールダウンです。
結局エイハブ船長は落とせませんでしたが、次のモチベーションになったので良しとしたいと思います。
今回はスラブに苦戦しました。やはり慣れていないというのが一番大きいかなと。
豆粒のような足を探しだすことと、そこにしっかり乗り込むということをできるようにしていきたいです。
あとは連日登る場合の「指皮マネジメント」ですね。そんなに泊まりで登りに行くことは無いと思いますが、自分の指のコンディションを管理しておくのも大切だと感じました。
まだまだ岩シーズン真っ只中なのでいろんな岩場に足を運びたいと思います!!
【今回の成果】
・素晴らしい 4級
・包帯少女 4級
・YMルーフ 3級
・穴社員 3級
・忘れん坊 2級
・変人 1級
【敗退】
・ライト・スパイヤー 3級
・サブウェイ 3級
・エイハブ船長 1級
【敵前逃亡】
・小川山ジャンプ 3段
以上、タッキーの小川山レポートでした。